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仏壇じまいの順番と費用|魂抜き・位牌と過去帳の行き先・粗大ごみと仏壇店の料金

更新日:出典の確認日:2026年10月20日調べた人:墓じまい比較ナビ(運営 株式会社楽笑)

仏壇じまいとは、家の仏壇を片付けて、中の位牌や過去帳(亡くなった人の名前を書いた帳面)の行き先を決めることです。仏壇の片付けに、役所の許可や届け出は要りません。

進め方は、家族・お寺・処分を頼む先との相談で決まります。順番は、お寺に相談する、位牌と過去帳の行き先を決める、本体を処分する、の3つです。本体の処分は、住んでいる市区の粗大ごみなら数百円から数千円です。料金表を公開している仏壇店1店の例では、店への持ち込みで8,000円から、家まで取りに来てもらうと移動料金が足されます(下の章で市区と店の額を並べます)。

片付ける順番

本体は最後に出します。出したあとでは、中の位牌や過去帳、ご本尊を取り出せないからです。

仏壇じまいの順番
家族で決める誰が片付けるか・何を残すか
お寺に相談墓じまいと一緒に伝える
法要宗派に合わせて
中のものを出す位牌・過去帳・ご本尊・遺影と、引き出しの通帳・印鑑・書類
本体を処分粗大ごみか仏壇店

引き出しや台の下の戸棚も、全部開けてから出します。通帳・印鑑・権利書などの書類や、過去帳がしまってあることがあります。

墓じまいとどちらを先にするかに、法律の決まりはありません。墓じまいの相談でお寺に行くときに、仏壇も片付けたいと一緒に伝えれば、法要の日をまとめて決められるかをその場で聞けます。墓じまい全体の順番は墓じまいの段取りと日数にまとめています。

誰が決めるか

仏壇の片付けは、家の祭祀(お参りや法要)を受け継ぐ人が中心になって決めます。仏壇はお墓と同じく、預金などの遺産とは別に、祭祀を受け継ぐ人が受け継ぐものです(民法897条。説明は墓じまいに親族の同意は要るかにあります)。

祭祀を受け継ぐ人がまだ決まっていないときは、名義人が亡くなっている・書けないときの墓じまいで決め方を先に見てください。処分の費用を兄弟でどう分けるかは、墓じまいの費用と同じ考え方で、費用の内訳と誰が払うかに分け方のメモの見本があります。

お寺に頼むこと

法要は、本体をどこに出すかを決める前に、お寺に頼んでおきます。粗大ごみでも、仏壇店や買取の業者でも、遺品整理の業者でも同じです。仏壇店の浜屋も、処分の前にまずお寺に相談するよう勧めています。

菩提寺(法事を頼んでいるお寺)が無い、または遠くて来てもらえないときは、墓じまいで遺骨を移す先のお寺に、仏壇の法要もお願いできるかを聞きます。仏壇店に頼むなら、店でお坊さんを手配できるかを、処分料と一緒に聞いてください。

仏壇の片付けの相談で離檀料(檀家をやめるときに求められるお金)の話が出たら、払う前に離檀料の相場と払う義務を見てください。

魂抜きは宗派で違う

仏壇を片付ける前の法要は、閉眼供養(へいがんくよう)や「魂抜き」と呼ばれます。ただし、呼び方も、するかどうかも宗派で違い、調べた浄土宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派の案内には、家の仏壇を処分するときの法要の名前は書かれていませんでした。

浄土真宗では、お仏壇に魂を入れる・抜くという受けとめをしないので、「魂抜きをお願いします」ではなく、「仏壇を片付けるのですが、どのようなお勤めをしていただけますか」とお寺に聞くと、話がかみ合います。宗派ごとの考え方は墓じまいの閉眼供養とお布施にまとめています。大谷派は、ご本尊を移すときに「御移徙(おわたまし)」という法要を勤めると書いています。

浄土宗では、浄土宗新聞が知恩院のお堂の仏像の撥遣式(はっけんしき)を「仏像や位牌などの魂を抜く儀式」と説明した例があります。これは家の仏壇の話ではないので、浄土宗の家でも、まずお寺に何をしていただけるかを聞きます。なお、仏壇店の浜屋は、処分の前のことを「遷仏(せんぶつ)」と書いています。仏壇店ではこう呼ぶことがありますが、お寺には呼び名にこだわらず、何をしていただけるかを聞きます。

お布施の額は、法要の日を決める電話で「お布施はどのくらいお包みすればよろしいでしょうか」と一緒に聞きます。額の決まりがないことや包み方は、お墓の閉眼供養と同じなので、墓じまいの閉眼供養とお布施を見てください。

位牌と過去帳の行き先

位牌と過去帳は、本体と一緒に捨てるものではなく、行き先を決めて取り出すものです。

行き先 すること
お寺に納める 菩提寺か、遺骨を移す先のお寺に、預かってもらえるか、法要のあと納めてもらえるかを聞く
手元に小さく残す 小さな仏壇や棚に位牌だけを移す。過去帳だけを残す
お焚き上げ 法要のあとで燃やして納めてもらう。まずお寺に頼めるかを聞く

位牌がいくつもあるなら、1つにまとめてよいかもお寺に聞けます。残さない位牌は、「法要のあと、位牌のお焚き上げもお願いできますか。費用はどのくらいお包みすればよいですか」と聞き、お寺で受けていなければ、受けてくれる先を教えてもらいます。仏壇店に頼むときも、位牌をどう処分するのかを聞いておきます。

浄土真宗は、本願寺派・大谷派とも、位牌を用いないと書いています。本願寺派は、法名・俗名・亡くなった日を過去帳に記すとしています。浄土真宗の家に位牌があるときは、どう扱うかを手次ぎのお寺(法事を頼んでいるお寺)に聞いてください。

遺骨をどこへ移すかで、位牌の行き先も変わります。永代供養墓・樹木葬・散骨・手元供養など、遺骨の行き先ごとの手続きは遺骨の行き先別の手続きにあります。遺骨の行き先が決まってから、位牌も同じ先に頼めるかを聞くと、二度手間になりません。

本体の処分

本体の出し先は、市区の粗大ごみか、仏壇店です。費用だけで見れば粗大ごみが低く、家からの運び出しまで頼みたいなら仏壇店になります。

もう1つ、法要を頼むお寺に、仏壇の本体ごと引き取ってもらえるかを聞く道もあります。受けるかどうかも費用も、お寺ごとに違い、額を公開した公的な資料は見当たらないので、法要の相談のときに一緒に聞いてください。

市区の粗大ごみ

仏壇の手数料を公式ページに書いている5市区を、2026年10月20日に確かめました。

市区 何で決まるか 手数料
大阪市 1点ごと 1,000円
名古屋市 区分の記載なし(「手数料の例」の表) 2,000円
京都市 3辺の合計 400円〜2,400円
新宿区 最長辺+2番目の辺 400円〜3,200円
堺市(2012年12月更新のページ・今の額は受付で確認) 最大辺1mで2区分 800円・2,000円

同じ仏壇でも、市区によって測るところが違います。京都市は高さ・幅・奥行きの3辺の合計を2mから4.5m未満まで0.5mごとに分け、新宿区は仏壇を「箱物家具」に入れて、一番長い辺と2番目に長い辺の合計で分けています。

仮の例:高さ120cm・幅60cm・奥行き45cmの仏壇仮の数字
京都市(3辺の合計2.25m・2.5m未満の区分)
800円
新宿区(最長辺+2番目の辺1.8m・180cm以下の区分)
900円
大阪市(1点ごと)
1,000円
同じ仏壇で800円〜1,000円

※ 寸法は仮の例です。額は各市区の区分に当てはめたものです。

申し込むときは、受付に仏壇の高さ・幅・奥行きを伝え、出す日と出す場所を聞きます。

処理施設へ自分で持ち込める市区もあります。たとえば北九州市は、焼却工場へ自分で持ち込むと10kgごとに150円(改定が予定されているので、持ち込む前に施設で確かめてください)です。ただし、焼却工場が受け入れるのは原則として燃えるもので、市のページに仏壇の記載はありません。仏壇を受け入れるか、金具やガラスを外す必要があるかを、持ち込む前に施設に確かめてください。

仏壇店の引き取り

重くて家族だけでは運び出せないなら、仏壇店です。処分の料金表を公式ページに載せている店の例として、お仏壇の浜屋の料金を並べます。

浜屋以外で買った仏壇 処分料(税込・店に持ち込んだときの額)
上置の仏壇 8,000円
幅60cm未満 30,000円
幅60cm以上 40,000円
幅90cm以上 60,000円

浜屋で買った仏壇なら、処分料は下がります。たとえば幅60cm未満は15,000円で、浜屋で新しく仏壇を買うときは7,500円です。仏具は1箱2,000円です。

家まで取りに来てもらうなら、移動料金が足されます。25km未満・2名なら30,000円です。上置の小型仏壇は15,000円で、これは営業エリア内に限ります。高速料金は別にかかります。距離と人数で上がり、2名で100km未満なら70,000円、25km未満でも4名なら50,000円です。

たとえば浜屋以外で買った幅50cmの仏壇を25km未満の家から引き取ってもらうと、料金表の額だけで処分料30,000円と移動料金30,000円を足した60,000円で、高速料金は別です。浜屋の料金表では、どの大きさでも、5市区の粗大ごみの手数料より高い額です。古い仏壇は、運ぶときに壊れるおそれがあると断られることがあります。浜屋は、遺影・写真・遺骨などは引き取らないとしています。

料金表を出していない店に頼むときは、次の3つを聞いてから決めてください。

  • 処分料と、家まで取りに来る料金は別か
  • 法要は店が手配するのか、お寺に頼むのか
  • 位牌や遺影も一緒に引き取るか

買取・遺品整理の業者

金仏壇や唐木仏壇は買い取ってもらえる、と書く記事もあります。ただ、上の浜屋の料金表は処分の料金だけで、買取の案内はありません。買取の額を示した公的な資料も見当たらないので、額はここに書きません。買取の業者に頼むなら、写真と寸法を送って、買い取る額と、運び出しにお金がかかるかを分けて聞きます。

家の片付け全体を遺品整理の業者にまとめて頼み、仏壇もその中に入れる方法もあります。その場合は、実際に運ぶ業者が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているかを聞いてください。

頼まないほうがいい回収

家庭のごみ(不用品)を回収できるのは、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者だけです。北九州市は、許可の無い業者の例として、次の3つを挙げています。

  • 「リサイクルするから許可は要らない」と言ってお金を取る業者。業者にお金を払うなら、それはごみの回収にあたる
  • 産業廃棄物や古物商の許可番号を見せる業者。どちらの許可でも、家庭のごみは回収できない
  • 「許可業者と提携している」と言って、許可の無いまま自分で運ぶ業者

宅配便で仏壇や位牌を送ることもできません。ヤマト運輸と佐川急便は、送れないものに「遺骨、位牌、仏壇」を挙げています。

後から高い料金を言われたときは、払う前に消費者ホットライン(188)に相談してください。墓じまいの見積もりは見積もりの相談に頼めますが、仏壇の処分はこれとは別に、粗大ごみの受付か仏壇店に寸法を伝えて頼みます。

出典

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